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味の種類については、古くより甘味、酸味、塩味、苦味を4基本味とする考え方があり、ヘニングによって図1に示すような味の4面体が示された。 2種の味をもつ物質は4面体の稜線上に示され、3種の味をもつ物質は4面体の空間に位置づけられる。しかし、現在では旨味を加えて5基本味とする考え方が有力になっている。旨味は甘、酸、塩、苦の味を混合してつくることのできない独立した味である。 |
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甘味物質 | 甘味度 (しょ糖を1とした時) |
甘味の特徴 | |
| 糖類 | 単糖類 | ブドウ糖 (グルコース) |
0.6〜0.7 | さわやかな清涼感のある甘味 水に溶解直後がもっとも甘い |
| 果糖 (フルクト-ス) |
1.2〜1.7 | 甘味の後切れがよく、清涼感のある甘味。低温の方が甘い。 | ||
| 二糖類 | しょ糖 (スクロ-ス) |
1.0 | 優れた甘味で、温度による変化がなく安定した甘味。 | |
| 麦芽糖 (マルト-ス) |
0.3 | コクのある甘味。 | ||
| しょ糖誘導体 | カップリングシュガ- | 0.5〜0.6 | しょ糖にぶとう糖を結合させた糖で、あっさりした甘味。 | |
| フラクトオリゴ糖 | 0.6 | しょ糖に果糖を1〜3個結合させた糖で、しょ糖に極めて近い甘味。 | ||
| 糖アルコ-ル | 還元糖麦芽糖 (マルチト-ル) |
0.8 | ぶとう糖とソルビト-ルを構成成分とする糖アルコ-ル。ダイエット甘味料。まろやかな甘味。 | |
| 還元ぶどう糖 (ソルビト-ル) |
0.5〜0.8 | 多くの果実や海藻にも含まれている糖アルコ-ル。爽快な甘味。 | ||
| 配糖体 | ステビオサイド | 120〜150 | ステビア属の葉より抽出。特有の後味や苦味が残る。 | |
| グリチルリチン | 170〜250 | 甘草の根より抽出。特有の後味が残る。 | ||
| アミノ酸系 | アスパルテ-ム | 180〜200 | アスパルチルフェニルアラニンメチルエステルの別名。しょ糖に似た自然な甘味であっさりした後味。ダイエット甘味料。 | |
| 化学合成品 | サッカリン | 200〜500 | 低濃度では甘いが、高濃度では苦い使用量については制限がある。 | |
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| 酢酸 | 食酢(4%) | 刺激的臭気のある酸味 |
| くえん酸 | 柑橘類(1〜4%) | おだやかで爽快な酸味 |
| 乳酸 | 乳酸飲料(0.5〜0.9) 漬け物(0.1〜0.5) |
渋味のある温和な酸味 |
| DL-りんご酸 | りんご、なし(0.5〜0.7) | かすかに苦味のある爽快な味 |
| こはく酸 | 日本酒(0.18) | こくのあるうまい酸味 |
| D-酒石酸 | ぶどう(0.5〜1.0) | やや渋味のある酸味 |
| L-アスコルビン酸 | 野菜、果物(0.02〜0.1) | おだやかで爽快な酸味 |
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| アルカロイド | カフェイン テオブロミン |
茶、コ-ヒ-、コーラ、 ココア、チョコレ-ト |
| テルペノイド | リモノイド ククルビタミン フムロン ルプロン |
柑橘類 うり類 ビールのホップ ビールのホップ |
| 配糖体 | ナリンギン ヘスペリジン ソラニン サポニン |
柑橘類 柑橘類 じゃがいも ピーナッツ、アスパラガス |
| 無機塩 | 硫酸マグネシウム | にがり |
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呈味の特徴 | 呈味成分の所在 |
| 辛味 (pungency) |
1.5つの基本味とは伝達様式が異なり、口中の皮膚を直接刺激する痛感、温度感覚などが複合したものである。 2. 適度な辛味は、味に緊張感を与え、食欲を増進させる。 |
カプサイシン(とうがらし) ピペリン、シャビシン(こしょう) サンショール(さんしょう) ジンゲロン(しょうが) タデオール(たで) ジアリルスルフィド(たまねぎ) ジアリルジスルフィド(ねぎ、にんにく) アリルイソチオシアネート(からし) |
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(astringency) |
1.渋柿のタンニンなどを代表する成分によって口内に引き起こされる味覚。 2.渋味は収斂性のある味。 3.強い渋味は他の味と混じり合って特有の風味をつくる。 |
タンニン類 アルデヒド 金属塩 (茶、未熟な果物、ぶどう酒) |
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(acridity) |
1.たけのこやぜんまいをゆでた時のゆで汁のような渋味を伴った苦味によって、口内に引き起こされる味覚。 2.舌やのどを刺激する独特の不快な味である。 3.あくの味ともいわれる。 |
ホモゲンチジン酸 シュウ酸 配糖体 無機塩類(たけのこ、さといも、 ぜんまい、わらび、ふき、たで、メロン) |
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(metallic) |
1.金属に舌が触れた時に感じるような味覚。 2.金属に長時間触れた時に食品につく味である。 |
金属イオン (鉄、アルミニウム) (有機酸を含んでいる野菜) |
| アルカリ味 (alkalinity) |
1.重曹(炭酸水素ナトリウム)を代表する成分によって口内に引き起こされる味覚。 2.ぼけた味、しまりのない味に用いる。 3.通常の食品は中性か微酸性なので、体験は少ない。 |
重曹を入れて、ゆでたぜんまいやわらびなどを十分に水洗いしない時にアルカリ味を感じることがある。 |
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| 味の知覚は舌により行われ、舌の部位により、それぞれの基本味に対する感覚の鋭敏さがことなる。およそ舌の先端(舌尖)および両端(舌縁)で鋭敏で、舌背の中央と舌の奥(舌根)では比較的鈍い。それぞれの基本味は図1に示すように、舌尖で甘味を、舌の側縁で酸味を、舌尖および側縁で塩味を、苦味は舌根でよく感じる。また、旨味は舌根近くで感じるといわれている。 味覚は舌の表面の舌乳頭の味らいで感受され、味らいの中の味細胞に呈味成分が達し、その刺激が味覚神経を通して脳に伝授され、味として感じられる(図2)。 辛味、渋味は、味細胞ばかりでなく、舌表面の味覚神経に対する刺激そのものによるところも大きいといわれている。 |
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おいしさの要因 |