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リンゴジャムを作ろう!
2001.12月30日作
加工の原理
ジャム類とは、ジャム、マーマレード、ゼリーなどの総称で、果実中に含まれているペクチンのゼリー化を利用して作られる。ゼリー化には、ペクチン以外に糖と有機酸が必要で、それぞれが一定の割合で存在していることが大切である。
果実に含まれているペクチンは、果実が未熟な間はプロトペクチンとして存在し、成熟に伴ってペクチンとなり、果実が過熟になるとペクチン酸に分解する。このうち、ゼリー化に関係するのはペクチンであるので、ジャム原料としては成熟果が適している。
果実には、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸が含まれているが、ゼリー化に関与するのは酸の種類や総量ではなく、水素イオン濃度(pH)で、pH2.8〜3.4が適当とされている。糖は果実には10%前後含まれているが、ゼリー化には不十分なので、一般に砂糖を添加を添加する。糖濃度は60〜65%が適当で、これより低いとゼリー化が十分ではなく、貯蔵性が低い。
材料
(200ml容ビン 2個分)
りんご(紅玉でへた、皮など除いたもの)・・・
3個分(600g)
グラニュー糖・・・270g(りんごの可食部の45%)
作り方
1.保存ビンの煮沸殺菌
まず保存ビンを洗い、上図のように水のはいった鍋にビンをいれて加熱します。
沸騰してから15分加熱します。
ここで注意することは、水からビンをいれること!沸騰した湯中にびんをいれるとビンが割れますのでご注意!
2.15分煮沸殺菌が終わったら、清浄な布巾の上にびんをふせておいて冷まして
おきます。
3.水洗、選別
成熟した濃赤色の新鮮なリンゴを水で洗い、未熟なもの、傷のあるもの、腐敗しているもの、芯、皮などを除きます。
4.りんごを1/8に切り、細かくなるよう、さらに薄切りのいちょう切りにします。
5.薄切りのいちょう切りにしたりんごの可食部の重量をはかり、さらにりんごの可食部の重量×45%のグラニュー糖をはかりとります。
6.濃縮
リンゴを鍋に入れ、グラニュー糖の1/3量を加えて混ぜ、しばらく放置します。
浸透圧の作用により、りんごから水分がでてきて砂糖の一部が溶けてきたら、木じゃくしで静かに撹拌しながら中火で加熱します。
7.濃縮の続き
沸騰したらさらに1/3量のグラニュー糖を加え、やや煮詰まってきたら、残りのグラニュー糖を加え加熱し続けます。濃縮中に浮き上がる泡はできるだけすくい取ります。また濃縮は短時間で行うことが望ましい。
7.仕上げ
上図のように、煮詰まってきたら、次のいずれかの方法で濃縮の終点を判定しましょう。
(1)糖度測定:屈折糖度計で糖度を測定して60〜65%になれOK!
(2)温度測定:温度計で温度を測定して約104℃であればOK!
(3)コップテスト:下図を参考に!
コップに水を入れてスプーンでジャムを落としてみます。
濃縮不十分の場合:ジャムが水中に拡散します。
濃縮適度:ジャムが固まり状のまま、コップの底に沈澱します。
(4)私の場合:ある程度煮詰まって、試食してみてジャムになっていればOK!
8.肉詰め
ジャムを木じゃくしでかき混ぜながら中火で数分加熱し、80℃以上になったらすぐに熱湯消毒したビンに上端から1.2〜1.5cmぐらいまでジャムを充填します。ふたをしたら、ビンを約10分間倒置してふたの部分を殺菌します。ジャムの場合、充てん時の温度が高ければ特に殺菌しなくてもよいです。
10.冷却
倒置が終わったら、流水中で約15分間冷却します。
ただし、びんがまだ熱いのに急激に流水中で冷却すると、ビンが割れますので御注意!
すぐ食べるなら、特に冷却しなくても、室温放置でもよいと思います。
参考文献:食品加工学の実習・実験(食品・栄養シリーズ 化学同人)